不妊治療における基本は食事、睡眠、運動です。
今日は特に食事の中でも砂糖が不妊に及ぼす影響について取り上げます。最近は砂糖の摂りすぎによって女性ホルモンが大きく乱されています。
日々、美味しいデザートのお店が紹介され、私たちはこぞって試さなければならないという気持ちになりお店へと急ぎます。しかし実は砂糖の摂りすぎによる糖代謝異常は不妊の原因になります。
例えば、多能縫性卵胞症候群は肥満や糖代謝異常が大きな原因の一つです。多嚢胞性卵胞症候群と診断されてなくても “ぎみ” の人は結構います。
なぜ砂糖の取りすぎが不妊に繋がるのか東洋医学の見方を考えると、多くの女性器疾患のには脾臓経絡が使われます。(不妊にもよく使う三陰交や血海は脾臓経絡です) この経絡は胃や腸や膵臓を通っている経絡ですが、東洋医学では血液の産生に多く関わりがあると言われています。
砂糖の摂りすぎによってこの経絡の力が弱まると血虚(血が足りない)という状態になります。身体の手足が冷たい方などは血虚か血流が悪いと言えます。
生理の間隔が長い人など血が足りていない方が多いと感じます。また体外受精などで子宮内膜が10mm以上ない人も血が足りないと感じます。時々は血を増やす漢方をお勧めする事もあります。
女性の中には女性器からの不正な出血という経験をされた方もいると思います。これらの不正出血にも脾臓経絡を使って治療します。
脾臓経絡は食物を消化し栄養を吸収して血液へと変えていきます。まず、日々の食事生活の中で砂糖の摂りすぎをやめ、また身体を冷やす飲み物をやめてはいかがでしょうか?
私はほとんどの不妊治療の患者さんに砂糖の量を減らすように忠告します。なぜなら現代人はあまりにも砂糖漬けになっているからです。
私達が脾臓経絡の力を蘇らせてしっかりと血を作ることが出来たら身体も温かくなり赤ちゃんを迎え入れる準備になります。
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